一には、功の多少を計り彼の来処を量る。
二には、己が徳行の全欠を忖って供に応ず。
三には、心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
四には、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。
五には、成道の為の故に今此の食を受く。
【現代語訳】
- この食事がどのようにして出来たかを考え、自然の恵みと多くの人々の働 きを思い感謝致します。
- 自分の行いが、尊い生命と労力で出来た食を頂くに価するものであるか反省し、供養を受けます。
- 心を清浄に保ち、誤まった行いを避けるために、三毒である貪(貪り)瞋(いかり)痴(おろか)の三つの過ちを持たないことを誓います。
- まさに、食は良き薬であり、身体を養い、健康を得るために頂くのです。
- 五、仏の道を実践するために、この食事を有り難く頂戴致します。