読書 2014 後編

2014年後半に読んだ本

  1. 『バルカンの花、コーカサスの虹』 蔵前 仁一
  2. 『身体巡礼 ドイツ・オーストリア・チェコ編』 養老 孟司
  3. 『楽園』 花房 観音
  4. 『新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺』 柳田 國男
  5. 『思考する機械 コンピュータ』 ダニエル・ヒリス
  6. 『インタヴューズⅠ マルクスからトルストイまで』 クリストファー・シルヴェスター編
  7. 『インタヴューズⅡ ヒトラーからヘミングウェイまで』クリストファー・シルヴェスター編
  8. 『天地明察(上)』 冲方 丁
  9. 『天地明察(下)』 冲方 丁
  10. 『考える読書』 養老 孟司
  11. 『モモ』 ミヒャエル・エンデ 著 大島かおり 訳
  12. 『資本主義の終焉と歴史の危機』 水野 和夫
  13. 『愛と暴力の戦後とその後』 赤坂 真理
  14. 『働き盛りを襲う脳梗塞 ここまで防げる、ここまで治る最新医療』 内山 真一郎
  15. 『ドキュメント豪雨災害 -そのとき人は何を見るか』 稲泉 連
  16. 『超訳・易経 自分らしく生きるためのヒント』 竹村 亞希子
  17. 『サバイバル 宗教論』 佐藤 優
  18. 『新約聖書Ⅰ』 新共同訳 解説・佐藤 優
  19. 『新訳聖書Ⅱ』 新共同訳 解説・佐藤 優
  20. 『技術への問い』 マルティン・ハイデッガー
  21. 『はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲』 佐藤 優
  22. 『やすらいまつり』 花房 観音
  23. 『NHKカルチャーラジオ 聖地エルサレムの歴史』 笈川 博一
  24. 『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』 J.C.カールソン
  25. 『NHKカルチャーラジオ 生誕450年シェークスピアと名優たち』 前沢浩子
  26. 『週間 東洋経済 7/26 「21世紀の資本論」が問う 中間層への警告』
  27. 『帝国の構造 中心・周辺・亜周辺』 柄谷 行人
  28. 『世界史の構造』 柄谷 行人
  29. 『ユーラシアの東西 中東・アフガニスタン・中国・ロシアそして日本』 杉山 正明
  30. 『小商いのはじめかた 身の丈にあった小さい商いを自分ではじめるための本』 伊藤 洋志
  31. 『生存戦略としてのIT入門 自分でつくるセーフティネット』 佐々木 俊尚
  32. 『「週刊新潮」はなぜ、読者に読まれるのか』 平林 雄一
  33. 『いま生きる「資本論」』 佐藤 優
  34. 『ナショナリズムの復権』 先崎 彰容
  35. 『近代以前』 江藤 淳
  36. 『成熟と喪失 -”母”の崩壊』 江藤 淳
  37. 『閉ざされた言語空間 占領軍の検閲と戦後日本』 江藤 淳
  38. 『ハーバード・ビジネス・レビュー BEST10論文』
  39. 『プロフェッショナルの条件』 P・F・ドラッカー
  40. 『顔の現象学 見られることの権利』 鷲田 清一
  41. 『マーケティングを学ぶ』 石井 淳蔵
  42. 『本の「使い方」』 出口 治明
  43. 『<問い>の読書術』 大澤 真幸
  44. 『デザインマネジメント』 田子 学
  45. 『氷川清話』 勝 海舟
  46. 『「働き方」の教科書』 出口 治明
  47. 『サラバ!(上)』 西 加奈子
  48. 『サラバ!(下)』 西 加奈子
  49. 『漁港の肉子ちゃん』 西 加奈子
  50. 『物語のおわり』 湊 かなえ
  51. 『花の鎖』 湊 かなえ
  52. 『Nのために』 湊 かなえ
  53. 『渋沢栄一 愛と勇気の資本主義』 渋沢 健
  54. 『旅のラゴス』 筒井 康隆
  55. 『夜の床屋』 沢村 浩輔
  56. 『二重螺旋の誘拐』 喜多 喜久
  57. 『デビクロくんの恋と魔法』 中村 航
  58. 『限界集落株式会社』 黒野 伸一
  59. 『毒殺者』 折原 一
  60. 『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん』 友井 羊
  61. 『死神の精度』 伊坂 幸太郎
  62. 『PK』 伊坂 幸太郎
  63. 『モダンタイムズ(上)』 伊坂 幸太郎
  64. 『モダンタイムス(下)』 伊坂 幸太郎
  65. 『オーデュポンの祈り』 伊坂 幸太郎
  66. 『ラッシュライフ』 伊坂 幸太郎
  67. 『重力ピエロ』 伊坂 幸太郎
  68. 『フィッシュストーリー』 伊坂 幸太郎
  69. 『陽気なギャングが地球を回す』 伊坂 幸太郎
  70. 『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂 幸太郎
  71. 『花酔ひ』 村山 由佳
  72. 『笑う忠臣蔵』 鯨 統一郎
  73. 『小暮荘物語』 三浦 しをん
  74. 『仏果を得ず』 三浦 しをん
  75. 『あやつられ文楽鑑賞』 三浦 しをん
  76. 『まほろ駅前多田便利軒』 三浦 しをん
  77. 『ツナグ』 辻村 深月
  78. 『凍りのくじら』 辻村 深月
  79. 『スロウハイツの神様(上)』 辻村 深月
  80. 『スロウハイツの神様(下)』 辻村 深月
  81. 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』 辻村 深月
  82. 『三月は深き紅の淵を』 恩田 陸
  83. 『奇談蒐集家』 太田 忠司
  84. 『最後の晩ごはん ふるさととだし巻卵』 椹野 道流
  85. 『日本文学100年の名作 第1巻 1914-1923  夢見る部屋』
  86. 『ネスペの剣25』 左門至峰・平田賀一
  87. 『DataSpider ガイドブック  公式解説書 第2版』
  88. 『IEを自在に操るExcelVBAプログラミング入門』 増田 智明、池谷 京子
  89. 『Windows PowerShell超入門[4.0対応]』 新丈 径
  90. 『小さな会社のGoogleApps 導入・設定ガイド』
  91. 『懲りない男と反省しない女』 渡辺 淳一
  92. 『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』 青木雨彦
  93. 『陰陽師』 夢枕 獏
  94. 『愛の帆掛舟』 橋本 治
  95. 『ぬるい眠り』 江國 香織
  96. 『殺人の棋譜』 斉藤 栄
  97. 『資本主義の正体 マルクスで読み解くグローバル経済の歴史』 池田 信夫
  98. 『私の男』 桜庭 一樹
  99. 『おかしな男 渥美清』 小林 信彦
  100. 『いま私たちが考えるべきこと』 橋本 治

読書 2014

2014年に読んだ本

  1. 『生きること 学ぶこと』 内田 義彦
  2. 『数学的決断の技術 やさしい確率で「たった一つ」の正解を導く方法』 小島 寛之
  3. 『戦後日本の大衆文化史』 鶴見 俊輔
  4. 『闇彦』 阿刀田 高
  5. 『百年前の山を旅する』 服部 文祥
  6. 『10日でおぼえる C言語入門教室』 坂下 夕里
  7. 『ゲーテさんこんばんわ』 池内 紀
  8. 『ビギナーズ「資本論」』 マイケルウェイン
  9. 『概念のブレークスルーをどう生み出すか リ・インベンション』 三品 和弘+三品ゼミ
  10. 『高校生からわかる「資本論」』 池上 彰
  11. 『いい階段の写真集』 BMC(bldg. mania cafe)
  12. 『はじめてのマルクス』 佐藤 優 鎌倉 孝夫
  13. 『私のマルクス』 佐藤 優
  14. 『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』 渡邉 格
  15. 『鎌倉仏教』 佐藤 弘夫
  16. 『イエスとその時代』 荒井 献
  17. 『兵庫県の百年』 前嶋雅光 蓮池義治 中山正太郎
  18. 『改訂版 ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』 福田 和也
  19. 『サバイバル宗教論』 佐藤 優
  20. 『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』 内田 樹、中田 考

読書 2013

2013年に読んだ本

  1. 『スペース』 加納 朋子
  2. 『螺旋階段のアリス』 加納 朋子
  3. 『いちばん初めにあった海』 加納 朋子
  4. 『少年少女飛行倶楽部』 加納 朋子
  5. 『JTB 小さな時刻表』
  6. 『月曜日の水玉模様』 加納 朋子
  7. 『おさがしの本は』 門井 慶喜
  8. 『神の火(上・下)』 高村 薫
  9. 『北村 薫のミステリー館』 北村 薫 編
  10. 『紙魚家崩壊』 北村 薫
  11. 『猫丸先輩の推測』 倉知 淳
  12. 『日本の書物』 紀田 順一郎
  13. 『しのぶセンセにサヨナラ』 東野 圭吾
  14. 『亜愛一郎の狼狽』 泡坂 妻夫
  15. 『亜愛一郎の逃亡』 泡坂 妻夫
  16. 『99%の誘拐』 岡島 二人
  17. 『十角館の殺人』 綾辻 行人
  18. 『課外授業』 青木 雨彦
  19. 『花の下にて春死なむ』 北森 鴻
  20. 『亜智一郎の恐慌』 泡坂 妻夫
  21. 『虹の家のアリス』 加納 朋子』
  22. 『天使が消えていく』 夏樹 静子
  23. 『せどり男爵数奇譚』 梶山 季之
  24. 『時をきざむ潮』 藤本 泉
  25. 『探偵ガリレオ』 東野 圭吾
  26. 『凶笑面』 北森 鴻
  27. 『中国古典の言行録』 宮城谷 昌光
  28. 『中村雅楽探偵全集1 団十郎切腹事件』 戸板 康二
  29. 『「いらっしゃいませ」と言えない国 中国で最も成功した外資 イトーヨーカ堂』 湯谷 昇羊
  30. 『月は東に -蕪村の夢 漱石の幻-』 森本 哲郎
  31. 『とむらい機関車』 大阪 圭吉
  32. 『島原大変』 白石 一郎
  33. 『或る「小倉日記」』 松本 清張
  34. 『日本以外全部沈没』 筒井 康隆
  35. 『グリーン車の子供』 戸板 康二
  36. 『現代霊性論』 内田 樹、釈 徹宗
  37. 『ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ』
  38. 『ちょっと本気な 千夜千冊 虎の巻』 松岡 正剛
  39. 『「実行」に効く計画の技術』 浦 正樹
  40. 『3.11を読む』 松岡 正剛
  41. 『17歳のための世界と日本の見方』 松岡 正剛
  42. 『孫が読む漱石』 夏目 房之介
  43. 『警視庁情報官 シークレットオフィサー』 濱 嘉之
  44. 『警視庁情報官 ハニートラップ』 濱 嘉之
  45. 『警視庁情報官 トリックスター』 濱 嘉之
  46. 『鬼手 世田谷駐在刑事・小林健』 濱 嘉之
  47. 『昭和史発掘 4』 松本 清張
  48. 『昭和史発掘 3』 松本 清張
  49. 『昭和史発掘 1』 松本 清張
  50. 『昭和史発掘 6』 松本 清張
  51. 『酒池肉林 中国の贅沢三昧』 井波 律子
  52. 『中国古典の言行録』 宮城谷 昌光
  53. 『吉原と島原』 小野 武雄
  54. 『諸子百家』 浅野 裕一
  55. 『日本霊異記(上)』
  56. 『浄化槽の法律物語』 喜多村 悦史
  57. 『超訳 仏陀の言葉』 白取 晴彦
  58. 『怒らない禅の作法』 枡野 俊明
  59. 『いちばんやさしい瞑想入門』 宝彩 有菜
  60. 『マインドフルネス 気づきの瞑想』 バンテ・H・グナラタナ
  61. 『ブッダの聖地』 アルボムッレ・スマナサーラ
  62. 『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史2』 相澤 理
  63. 『仏教を学ぶ ブッダの教えがわかる本』 服部 祖承
  64. 『私とは何か 「個人」から「分人」へ』 平野 啓一郎
  65. 『大栗先生の超弦理論入門』 大栗 博司
  66. 『本の読み方』 平野 啓一郎
  67. 『《日本の思想》講義 ネット時代に丸山眞男を熟読する』 仲正 昌樹
  68. 『<ネ申>の民主主義 -ネットの世界の集合痴-』 仲正 昌樹
  69. 『哲学塾授業』 中島 義道
  70. 『非社会的社交性 大人になるということ』 中島 義道
  71. 『オイラー探検』 黒川 信重
  72. 『ネイティブに伝わる「シンプル英作文」』 デイビッド・セイン/森田 修
  73. 『歴史の中の大地動乱』 保立 道久
  74. 『死の内幕』 天藤 真
  75. 『小暮写真館(上・下)』 宮部 みゆき
  76. 『面白い本』 成毛 眞
  77. 『僕は君たちに武器を配りたい』 瀧本 哲史
  78. 『超簡単 お金の運用術』 山崎 元
  79. 『世界のマーケットで戦ってきた僕が米国株を勧めるこれだけの理由』 松本 大
  80. 『2014-2015世界のマネーは米国に向かう』 藤田 勉
  81. 『「家族」と「幸福」の戦後史 郊外の夢と現実』 三浦 展
  82. 『マンション維持修繕技術ハンドブック 第3版』 マンション管理業協会
  83. 『中空構造日本の深層』 河合 隼雄
  84. 『母性社会日本の病理』 河合 隼雄
  85. 『青春の上方落語』 小佐田 定雄 [編]
  86. 『国境の南 太陽の西』 村上 春樹
  87. 『今昔東海道独案内 (東編・西編)』 今井 金吾
  88. 『皇帝 フリードリッヒ二世の生涯(上)』 塩野 七生』
  89. 『タテ社会の人間関係』 中根 千枝
  90. 『ふたつの講演 戦後思想の射程について』 加藤 典洋

週末ふるほんや ジグソーハウス

2F
2F

1Fにイタリア料理店「ヴェントラータ」が入っている「ミナミビル」の2Fに
週末営業の古本屋「ジグソーハウス」がある。

今まで気がつかなかった。

 

 

 

 

 

 

案内
案内

小さく、「ただいま営業中です」の案内が出ている。

 

 

 

 

 

 

 

お店
お店

雑居ビルの2F。

本が無造作に積んである。カーテンの向こう側にお店がある。

高価な本は、ここで販売している。
ブログ:ジグソーハウス通信

 

 

 

 

店内
店内

手前の部屋には、文庫本、雑誌が積んである。
ミステリー1冊300円

 

 

 

 

本棚
本棚

お客は、だれもいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

天神橋筋・中崎界隈文化マップ
天神橋筋・中崎界隈文化マップ

天神橋筋・中崎界隈文化マップ

天三まるく古書 

まるく古書
まるく古書

天神橋筋3丁目にある古本屋「天三まるく古書」。

他店「ジグソーハウス」のミステリー本が出ていた。

関西古本屋マップ

 

 

 

 

 

矢野書房
矢野書房

お店は、「矢野書房」と「まるく古書」縦に半分ずつ。

矢野書房は、硬い本が多い。
矢野書房ブログ

 

 

天神橋筋・中崎界隈文化マップ
天神橋筋・中崎界隈文化マップ

天神橋筋・中崎界隈文化マップ

 

読書 2012

2012年に読んだ本の一覧。

  1. 『老人と海』 ヘミングウェイ
  2. 『移動祝祭日』 ヘミングウェイ
  3. 『ジキル博士とハイド氏』 スティーヴンソン
  4. 『ガレのドン・キホーテ』 セルバンテス
  5. 『王子と乞食』マーク トゥエイン
  6. 『白雪姫』 グリム
  7. 『不思議の国のアリス』 ルイス キャロル
  8. 『シューシュポスの神話』 アルベール カミュ
  9. 『ちょっと本気な千夜千冊 虎の巻』 松岡 正剛
  10. 『千夜千冊番外編 3.11を読む』 松岡 正剛
  11. 『小田島雄志のシェイクスピア遊学』 小田島 雄志
  12. 『シェイクスピアの人間学』 小田島 雄志
  13. 『マクスウェルの悪魔-確率から数学へ』 都筑 卓司
  14. 『物理学はいかに創られたか』(上)(下)アインシュタイン/インフェルト
  15. 『図解 新幹線運行のメカニズム』 川辺 謙一
  16. 『倒壊 大地震で住宅ローンはどうなったか』 島本 慈子
  17. 『都市崩壊の科学 追跡・阪神大震災』 朝日新聞大阪科学部
  18. 『動的平衡』 福岡 伸一
  19. 『生物と無生物の間で』 福岡 伸一
  20. 『映画の構造分析』 内田 樹
  21. 『街場の文体論』 内田 樹
  22. 『地図を探偵する』 今尾 恵介
  23. 『温泉力』 松田 忠徳
  24. 『歴史の中の大地動乱』 保立 道久
  25. 『地形から見た歴史 古代景観を復原する』 日下 雅
  26. 『日本人の戦争 古典と死生の間で』 河原
  27. 『ルネサンスとはなんであったのか』 塩野 七生
  28. 『僕の音楽武者修行』 小沢 征爾
  29. 『伊豆の踊り子』 川端 康成
  30. 『雪国』 川端 康成
  31. 『腰痛放浪記 椅子がこわい』 夏樹 静子
  32. 『診療室に来た赤ずきん 物語療法の世界』 大平 健
  33. 『豊かさの精神病理』 大平 健
  34. 『昔話の深層』 河合 隼雄
  35. 『にんげん住所録』 高峰 秀子
  36. 『浮世絵 庶民の芸術』 菊地 克長
  37. 『若き数学者のアメリカ』 藤原 正彦
  38. 『わが友マキャベリ』 ①②③ 塩野 七生
  39. 『理系のトップはなぜダメなのか』
  40. 『日本の黒い霧』 (上)(下) 松本 清張
  41. 『戦後史の正体』 孫崎 亨
  42. 『村上春樹と夏目漱石』 柴田 勝二
  43. 『彼女が演じた役 原節子の戦後主演作を見て考える』 片岡 義男
  44. 『シュガータイム』 小川 洋子
  45. 『プラナリア』 山本 文緒
  46. 『きらきらひかる』 江國 香織
  47. 『カラフル』 森 絵都
  48. 『さよなら窓』 東 直子
  49. 『浄瑠璃を読もう』 橋本 治
  50. 『乳と卵』 井上 未衣子
  51. 『モノレールねこ』 加納 朋子
  52. 『ピンクの神様』 魚住 直子
  53. 『愛妻日記』 重松 清
  54. 『オンナを降りない女たち オトコを降りる男たち』 亀山 早苗
  55. 『センセイの鞄』 川上 弘美
  56. 『さがしもの』 角田 光代
  57. 『東方的』 中沢 新一
  58. 『最長片道切符の旅 取材ノート』 宮脇 俊三
  59. 『超・居酒屋入門』 太田 和彦
  60. 『夏を喪くす』 原田 マハ
  61. 『赤い長靴』 江國 香織
  62. 『パークライフ』 吉田 修一
  63. 『きみはポラリス』 三浦 しをん
  64. 『萩を揺らす雨』 吉永 南央
  65. 『つむじ風食堂の夜』 吉田 篤弘
  66. 『僕はスープのことばかり考えていた』 吉田 篤弘
  67. 『喋喋喃喃』 小川 糸
  68. 『これでよろしくて』 川上 弘美
  69. 『ポストライムの舟』 津村 記久子
  70. 『キッドナップツアー』 角田 光代
  71. 『日本のルネサンス人』 花田 清輝
  72. 『イニシエーションラブ』 乾 くるみ
  73. 『負け犬の遠吠え』 酒井 順子
  74. 『西の魔女が死んだ』 梨木 香歩
  75. 『ワーキングホリデー』 坂木 司
  76. 『和菓子のアン』 坂木 司
  77. 『これだけPDCA』 川原 順也
  78. 『過情報の整理学』 上野 佳恵
  79. 『理想の上司はなぜ苦しいのか』 樋口 弘和
  80. 『論理的なのに、できない人の法則』 高橋 誠、岩田 徹
  81. 『ビジネス寓話50選』 博報堂ブランドデザイン
  82. 『ビジネスは非言語で動く』 博報堂ブランドデザイン
  83. 『あなたイズム ムリなく、自分らしく、でも会社に愛される働き方』 博報堂ブランドデザイン
  84. 『「応援したくなる企業」の時代 マーケティングが通じなくなった生活者とどうつきあうか』 博報堂ブランドデザイン
  85. 『ソーシャルインフルエンス 戦略PRxソーシャルメディアの設計図』 本田 哲也 池田 紀行
  86. 『つなげる広告 共感、ソーシャル、ゲームで築く顧客との新しい関係』 京井 良彦
  87. 『10年後に食える仕事 食えない仕事』
  88. 『伝説の灘校教師が教える一生役立つ学ぶ力』 橋本 武
  89. 『媚びない人生』 ジョン キム
  90. 『人生の答えの出し方』 柳田 邦男
  91. 『蒼林堂古書店にようこそ』 乾 くるみ
  92. 『ビブリア古書堂の事件簿』① 三上 延
  93. 『ビブリア古書堂の事件簿』② 三上 延
  94. 『ビブリア古書堂の事件簿』③ 三上 延
  95. 『配達あかずきん』 大崎 梢
  96. 『サイン会はいかが』 大崎 梢
  97. 『晩夏に捧ぐ』 大崎 梢
  98. 『大誘拐』 天藤 真
  99. 『空飛ぶ馬』 北村 薫
  100. 『夜の蝉』 北村 薫
  101. 『秋の花』 北村 薫
  102. 『六の宮の姫君』 北村 薫
  103. 『朝霧』 北村 薫
  104. 『覆面作家は二人いる』 北村 薫
  105. 『覆面作家の愛の歌』 北村 薫
  106. 『覆面作家の夢の家』 北村 薫
  107. 『冬のオペラ』 北村 薫
  108. 『謎物語』 北村 薫
  109. 『古書屋探偵の事件簿』 紀田 順一郎
  110. 『古書収集十番勝負』 紀田 順一郎
  111. 『れんげ野原のまんなかで』 森谷 明子
  112. 『ななつのこ』 加納 朋子
  113. 『魔法飛行』 加納 朋子
  114. 『掌の中の小鳥』 加納 朋子

 

 

雑誌『財界』

"財界"
財界

雑誌 『財界』 をWebで検索。

 

 

 

 

スマホに不可欠のソフト なぜ今、地図情報サービスなのか──
グーグル、マイクロソフトなど世界の 有力企業が欲しがるゼンリンの地図情報の魅力

駅に着いてビル名を入力すれば、目的地まで案内してくれる──。この機能に不可欠なのが、地図情報。アップルがアイフォーン5発売時、グーグルの地図を外して独自の地図アプリを導入するなど、激しさを増す地図戦争。こうした中、日本で地図サービスを提供する大手IT企業がこぞって採用するのがゼンリンの地図データ。大手を惹きつける秘密、地図情報サービスの行方は──。

 

 

読書 『ビジネスは「非言語」で動く 合理主義思考が見落としたもの』 アスキー新書

”ビジネスは非言語で動く”
ビジネスは非言語で動く

『ビジネスは「非言語」で動く 合理主義思考が見落としたもの』 博報堂ブランドデザイン を読む。

一冊の本にするには、まとまりのない文章。事例紹介だけの本。

「本書のまとめ」部分がまとまっている。

人間は、意識して考えている以上のことを感じている。そして、その感じる世界には、言語という道具だけではとらえきれない部分がある。そんなまだ十分に活用できていない豊かな世界を活かすためにも、非言語領域に着目し、それを活かすと決断し、使いこなす手法を身につけようということだ。
非言語領域をビジネスに活用することができれば、ビジネスは「言語」だけの世界のものではなくなる。「人間」そのものの世界のものになる。ビジネスが人間化されていく。非言語領域にこそ、いまビジネスが直面している行き詰まりをブレイクスルーする手がかりがあるのではないか。ひとことで言えば、それが本書の提案である。

豊かなイメージを伝えることができる「たとえ」を通じて、私たちが感じ取っている豊かな感覚の世界。これを自分自身で意識の上にはっきりと乗せることで、非言語領域を活かしながらよりよいコミュニケーションをとることができる。

いわゆる「仕事のできる人」は、自分の非言語領域、相手の非言語領域を汲み取ったうえで物事を進めており、それがよい結果を生んでいるという話だ。
逆にこの領域への配慮が足らないと、実際に行動に移す段階でいろいろと問題が生じるということにも触れた。そして現代は、なにかと「理由」を大切にする時代であり、その結果、非言語領域への配慮がおろそかになっているとも述べた。背景にあるのは分業と、そこから派生する恐れという感情(非言語領域)である。

読書 塩野 七生 著 『ルネサンスとは何であったのか』 新潮文庫

塩野 七生 著 『ルネサンスとは何であったのか』 を読む。

第一部 フィレンツェで考える
「フリードリッヒ二世の生きた時代から八百年が過ぎようといy現代でもなお、ヨーロッパでは、宗教に対する人間の態度を三つに分ける考え方が生きています。イタリア語で言えば、
「アテオ」(ateo)-無神論者、無信仰者、神の存在を信じない人を指す。
「クレデンテ(credente)」-信仰者、とくに「プラティカンテ」と断われば、掟を忠実に守り、日曜日には必ず教会でのミサに参列する人を言う。
「ライコ(laico)」-神の存在は否定まではしないが、宗教が関与する分野と関与すべきでない分野の区分けを、明確にする考え方を採る人のこと。
修道士である聖フランチェスカが「クレデンテ」であり、「プラティカンテ」であったのは当然ですが、フリードリッヒ二世とて「アテオ」であったのではない。ただしあの時代には、「ライコ」であっても「アテオ」と看なされたのです。著作が法王庁から禁書に処される政治思想家でマキャベリも「ライコ」、地動説の撤回を強いられた科学者ガリレオも「ライコ」。ルネサンスとは、これら「ライコ」たちが起こした精神運動であったと言ってもよい。しかし、フリードリッヒ二世の不運は、このルネサンスのはじめに生きたがゆえに、法王は太陽、皇帝は月と言ってはばからなかった時代のキリスト教会を相手にしなければならなかったことですね。」

「フリードリッヒがローマ教会に突き付けたのは、より根源的な政治と宗教の分離であり、これはもう、15世紀のマキャヴェッリの、そして18世紀になって起こる啓蒙主義の、前ぶれとしてもよい「ライコ」思想による中世体制への挑戦でした」
「具体的には、フリードリッヒ二世のライコ精神はどのような形であらわれたのですか」
「まず第一に、法律の整備です。古代ローマ帝国が頭に入っていた彼の考えに立てば、再整備といったほうが適切かもしれない。
第二は、最高統治者である皇帝を補佐する、官僚機構を組織したこと。フリードリッヒの考える帝国は中央集権そのものであったので、その皇帝の手足の機能をする官僚システムは必要不可欠だったのです。」
「第三ですが、税制を整備したことでした。とはいえ、長い歳月にわたって放置されてきた国家が再び機能し始めるには欠かせない、物的人的インフラの創設に要する費用を捻出するためもあって、公正を期することは実現できたにしろ、税率のほうは相当に高かったようです。
税の徴収ということならば最も容易だった関税は、低く押さえています。経済力の向上が、帝国の統治上の重要事の一つと認識していたからでしょう。経済の振興は物産の流通が成り立ってこそで、それには関税を低く押さえるのが有効であったからです。
第四も、経済力の向上を狙ったからこそ生まれた政策で、通過の整備がそれでした。
中世時代の国際通貨は、ビザンツ帝国発行のソルドかイスラム世界の通貨であるディナルだった。ヨーロッパに諸通貨は悪貨と見なされて信用度が低く、ヨーロッパに住む人ですら、自国の通貨を手にするやなるべく早くソルドやディナルに換金していたくらいです。これでは、いつまで経ってもヨーロッパ通貨の信用度は改善されない。信用度の低い通過を使っているかぎり、経済の振興は夢で終わるしかありません。フルードリッヒは、良貨再興を期し実践したのです。
彼はこの新通貨を、「アウグスターレ」(アウグスト式)と名づけます。ローマ時代の金貨に比べれば重さは三分の二ですが、混合物なしの純金製であることではローマ帝国並み。皇帝の横顔を彫る様式からその周囲に文字によるメッセージを刻むことから、ローマ帝国の通貨制度を整備した人である初代皇帝アウグストゥスを踏襲する考えであったことは明らかです。これが流通するようになってはじめて、オリエントの人々でも西方の通貨を受け取るようになったと言われています。悪貨が良貨を駆逐すると言われますが、駆逐したとしてもそれは短期の話で、長期的には駆逐されるのは悪貨のほうということでしょう。」

イェルサレムの王でもある神聖ローマ帝国皇帝の率いる十字軍と対決するのを嫌ったエジプトのスルタンは、フリードリッヒの、流血なしの解決の提案を受け入れたのです。これが確認されてはじめて、フリードリッヒは海路、パレスティーナに向けて出発します。これが第五次十字軍で、1228年6月のことでした。

聖地での第一夜をイスラム様式の華麗な宮殿で過ごしたフリードリッヒは、翌日、再び挨拶に現れたイスラム側の高官たちに言います。ミナレットの上から信者たちに告げられるという、モアヅィンの声が聴こえなかったがどうしてか、と。かしこまったイスラムの高官は、キリスト教世界の俗界の首長への礼儀として、皇帝のパレスティーナ滞在中は、モアヅィンをやめさせたと答えます。それに、笑い出した三十三歳の皇帝は、次のように言ったのでした。
「ならば、あなた方イスラム教徒がヨーロッパを訪問するときは、われわれキリスト教徒は教会の鐘をならせなくなってしまうでないか」
これに安堵したのかモアヅィンは解禁されたので、聖地にあるモスクの尖塔という尖塔から、イスラム教の祈りの時刻になるやいっせいに、モアヅィンが朗々と響き始めたのでした。ところが、モアヅィンは再開させてもそれに従う地に平伏しての祈りは遠慮していたイスラム側の高官たちは、眼前にくり広げられた光景を見てわが目を疑います。フリードリッヒが従えてきた皇帝の臣下のうちでも少なくない数の人々が、モアヅィンが響き始めるや皇帝に尻を向けるのもかまわず、メッカの方角に向かってひざをつき、ひたいを地にすりつけての祈りを捧げはじめたのです。それを見る皇帝の顔も常と変わらず、不快の影さえもない。聖地のイスラム教徒はそのときはじめて、神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒの臣下に、イスラム教を奉ずる人が少なくない事実を知ったのでした。
それまではカイロのスルタンからの厳命ゆえフリードリッヒに礼をつくしていた彼らも、このエピソードを境にそれが自主的な感情に変わります。これではフルードリッヒの聖地滞在が何の支障もなく進んだのは当然で、翌年早々、34歳の皇帝はイェルサレムの聖墳墓教会で、正式にイェルサレム王として戴冠しました。

イタリアに帰還したフルードリッヒを迎えたのも、破門解除ではなく破門の続行でした。ローマ法王からの非難は、異教徒を一人も殺さなかった十字軍は認めないというもの。この人々の考えでは、信徒の聖地巡礼の自由と安全は保障できても、それが異教徒を撃退した結果でなければ、聖地奪還を目標とする十字軍ではなく、ゆえにフリードリッヒは皇帝の責務を怠った、となるのです。

「問題解決を考える人がいないのではない。その考えの実現と続行には不可欠な、協力者が得られないだけなのです。聖地奪回を掲げた十字軍のもともとの目的は、キリスト教徒の聖地巡礼の自由と安全にあったのだから、それさえ達成されれば十字軍も目的を達したはずです。しかし、敵対状態がつづけばつづくほど、当初は手段であったものが目的と化してしまう。つまり、聖地巡礼の自由と安全の確保よりも、聖地パレスティーナに住むイスラム教徒の排除になってしまう。フルードリッヒ二世は、手段の目的化という弊害から自由であった、当時では数少ない人物であったのでしょう。いや、現代までも視界に入れれば、当時では、という言葉は、いつの時代でも、に置き換えたほうが妥当かもしれません。」

ユリウス・カエサルの言葉に、次の一文があります。
「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」
この一句を、人間性の真実をついてこれにまさる言辞はなし、と言って自作の中で紹介したのは、マキャヴェッリでした。ユリウス・カエサルは古代のローマ 人、マキャヴェッリは、それより1500年後のルネサンス時代のフィレンツェ人。カエサルの言を”再興”した中世人は、一人も存在しません。つまり、中世 の1000年間、カエサルのような考え方は、誰の注意もひかなかったということでしょう。

「ルネサンスと呼ばれる一大精神運動は、イタリアのどこで起こっても不思議ではなかったように思えますが、実際はフィレンツェからはじまっているのは、なぜですか」

強烈な批判精神は強烈な好奇心と表裏の関係にある。見習い期間というのに絵だけとか彫刻だけとかをやらされていたのでは、フィレンツェっ子は満足しなかったに違いない。そして、何でもやれねばならなかった工房という学校で学んだ後に独立し、それ以後は得意な分野で才能の花を咲かせるのが、フィレンツェの芸術家の生涯のコースだった。」

「ヴェネツィアでは、効率性を重視したから専門化したのではなく、ヴェネツィア派の絵画の台頭が、フィレンツェ派の成功を追って成されたという事情による思います。専門化とは、相当の成果があがった後ではじめて効果を発揮できるシステムだから。反対にスタート期には、分化されていない渾然一体のほうが新しいことの創造には適している。新しい考えは必ず、既成の枠からはみ出たところから生まれるものだからです。批判精神の強いフィレンツェ人だけに、既成の枠かを取り払ってしまうことへの抵抗感も、他のどの地方のイタリア人よりも薄かったのでしょう。」

イギリスの哲学者バートランド・ラッセルの著書『Wisdom of The West』に次のような一文があります。
-哲学(フィロゾフィー)は、科学(サイエンス)と同じく、誰かがごく一般的な疑問をいだいたときにはじまる。この種の好奇心を、最初に民族的な規模でもったのがギリシア人だった。現代のわれわれが知っている哲学と科学は、古代ギリシア人の創造である。ギリシア文明とはこの知的な運動の爆発であり、これほども華々しいイヴェントは歴史上に存在しない。それ以前にも、それ以後にも、このギリシアと比肩しうる知の爆発は起こらなかった。2世紀という短い期間に、ギリシア人は芸術、文学、科学、哲学の各分野にわたって、すさまじい量の傑作を作り出したのである。そしてこれらが、その後の西方文明の基礎と体系を形づくることになった。-

最後に、レオナルドが書き遺した言葉を一つ、あなたに贈りましょう。
-人間は、自分自身を支配する力よりも大きな支配力も小さな支配力も、もつことはできない存在である-
私には、この一句が、レオナルドによるルネサンス宣言に聴こえるのです。

第2部 ローマで考える

マキャヴェリは、1469年に生まれて1527年に死ぬ。ルターは、1483年生まれで没年が1546年だから、この二人は同時代人と思ってよい。そしてこの二人は、中世の指導的であったキリスト教によっても人間性はいっこうに改善されず、人間世界にはあい変らず悪がはびこっているが、それはなぜなのか、また、この現状を打開する道はどこに求めるべきか、という問題に真剣に取り組んだ点でも同じであったのです。
そこでイタリア人のマキャヴェリは、次のように考える。
一千年以上もの長きにわたって指導理念であり続けたキリスト教によっても人間性は改善されなかったのだから、不変であるのが人間性と考えるべきである、ゆえに改善の道も、人間のあるべき姿ではなく、現にある姿を直視したところに切り開かれてこそ効果も期待できる、と。
一方、ドイツ人のルターの考えは、簡単にまとめれば次のようになります。
一千年余りのキリスト教社会が人間性の改善に役立たなかったのは、キリスト(つまり神)と信徒の間に聖職者階級が介在したからであり、キリストの教えが人間性の改善に役立たなかったのではなく、堕落した聖職者階級が介在したがために役立てなかったのだ、それゆえに改善の道も、聖職者階級を撤廃し、神と人間が直接に対し合うところに求められるべきである、と。
カトリック教会とは、ローマ法王を頂点として枢機卿、大司教、司教、司祭、修道士からなる聖職者階級が、神と信徒の間に介在する組織です。経典(つまり聖書)を信徒に説き教えるのが、聖職者階級の存在理由であり、ルターの提唱したプロテスタンティズムとは、この種のフィルターは不必要としたところに特質があった。
ほんとうのところは、神は何も言わない。神が何か言ったとは、信者がそう思ったからに、すぎない。宗教のプロである聖職者階級が間に介在していればフィルターを通すか通さないかを適当に判断するから、信者が神の声を聴いたなどというような事態は起こりえない。ところが、フィルターなしだとそれが起こりやすい。神と信者が直接に対し合うということは、信者の想いはイコール神の想い、になりやすいからです。
十字軍とはそもそも、人口が増加したヨーロッパに増えた人口を養っていく余地がなく、食べていけなくなった人々が武器を手にどっとパレスティーナにくり出したのが発端ですが、単なる難民では意気が上がらない。このような場合は必ず理論武装が求められるもので、宗教はこのようなことにはすこぶる適しているときている。ヨーロッパの難民はそれを、聖地奪回に求めたのです。キリスト教の聖地を異教徒イスラムの手から奪回するのは神が求めていることであり、その神の意に従うのがキリスト教徒のつとめである、と。この十字軍のスローガンは、「神がそれを望んでおられる」であったのでした。聖職者階級が介在してさえ、このようなことは過去に起こった。それさえも介在しなくなったら、信者の想いはイコール神の想い、はそれこそ放任状態になる。マキャヴェリは、悪を廃絶した後に生じるより危険度の高い大悪よりも、許容限度の悪ならば残すことによって大悪を阻止するほうを選んだのです。

ルネサンス時代の知識人の教会批判は激烈ですが、聖職者階級の批判はしてもその廃絶は唱えていない。この人々が、ルターより穏健であったのではないのです。ルターに比べればこの人々は、人間の善意なるものに全幅の信頼を置くことができなかっただけなのです。マキャヴェリは、これこそが人間性の真実であるとして、ユリウス・カエサルの次の言葉を引用しています。
-どんなに悪い事例とされていることでも、それがはじめられたそもそものきっかけは立派なものであった-
動機がよければすべて良し、で突き進んだ人々が起こしたのが宗教改革ではなかったか、と私は思っています。