読書 岸良 裕司 『全体最適のプロジェクトマネジメント』 中経出版

読書 岸良 裕司 『全体最適のプロジェクトマネジメント』を読む。

”全体最適のプロジェクトマネジメント”
全体最適のプロジェクトマネジメント

1.プロジェクトはひとがおこなうもの(ひとのサガ:Human Behaviors)
プロジェクトとは今までやったことのないことをすること。
不確実性が高く、納期があり、人がおこなうものである。

 

 

「6つの問題行動」
プロジェクトには人にまつわる6つの問題行動が潜んでいる。
①サバよみ
②予算と時間をあるだけ使う
③一夜漬け
④過剰管理
⑤早く終わっても報告しない
⑥マルチタスク

2.マルチタスクをなくせ(選択と集中:Choke)
①プロジェクトの優先順位を組織全体の視点から検討する。
②「今はやらない」ことで、「集中する」ことが可能になる
③「今はやらない」と決めたプロジェクトでは万全の準備をする

3.目標を共有(すりあわせ:ODSC)
①目的:Objectives
目的について次の質問をまず繰り返す。
「目的はなんですか?」
「ほかにありませんか?」
ある程度、プロジェクトの目的が出てきたら、次の質問をする。
「財務、顧客、業務プロセス、成長と育成、経営理念、社会貢献の視点は入っていますか?」
(目的は自由に議論、言われたことをそのまま書く)

②成果物:Deliverables
成果物について、次の質問をまず繰り返す。
「成果物はなんですか」
「ほかにありませんか」
(目的と手段をはきちがえない)

③成功基準:Success Criteria
具体的に何を目的として、何を成果物としてつくるのかが共有されると、
それを具体的に測定できる言葉として成功基準を明確にしていく。
目的の項目を一つひとつ読み上げて、次のように質問していく。
「この成功基準はなんですか」
(ODSCは、経営幹部とすり合わせをする)

ODSCは、プロジェクトの大義名分
ODSCとは、プロジェクトが行われる理由づけとなるはっきりとした根拠、つまり大義名分を、目的、成果物、成功基準として明確に示すものである。

“読書 岸良 裕司 『全体最適のプロジェクトマネジメント』 中経出版” への1件の返信

  1. 今、私は「6つの問題行動」の⑤を実行中です。
    これは、役職についていない普通の人でも役に立つ内容ですね。

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